「文章力?ブロガーにそんなもの必要なのか?」
「プロの作家だけでよくない?」
と思っていました
ただ明確な基準もなく、何となく文章を書いていたので漠然とした不安はありました
「ホントにこれで大丈夫かな?」
「このまま書き続けていいのかな?」
書く手が止まる時もあってそんなときに出会ったのがこの本でした
ブログと文章力が関係あるのかよく分かりませんでしたが
「まあ有名ブロガーさんがおススメしてる本だしな~」
ということで読んでみました
目新しいことは書いていないけど、無意識でやっている部分も結構ありました
「何となく」で書いていた部分をはっきりとした裏付けや理論で説明してあって目からウロコでした
読み始めてすぐに「この本はアタリだな」と確信しました
我流で書くと変なクセがついてしまいます
この本でとことん基礎を学びながら書いた方がよいと思います
この記事は
1何をどう書けばいいのかわからない
2書き方の基礎を学びたい
3手が止まって書けなくなるのをどうにかしたい
こんな悩みを持った人に向けて、わかりやすく本書の内容を要約しつつ書評を書いています
1 「新しい文章力の教室」ってこんな本
「書けないカギは書く前にあり」。書ける人にとっては当たり前すぎて誰も説明してくれない基本を解説しています。この本で目指しているのは「完読される文章」です。「悩まず書くためにプラモデルを準備する」「事実・ロジック・言葉づかいの順に積み上げる」など独特の概念を通じて、文章を構造的に書くための方法をわかりやすく教えます。 文章の具体的な改善ポイントも解説。企画書、報告書、レポート、ブログ、SNSなどあらゆる文章に有効です
2 著者プロフィール
1974年生まれ。株式会社ナターシャ取締役。大学在学中よりライターとして書き始める。卒業後は事務所「テキストとアイデア」を開設、雑誌を中心に執筆・編集の現場に従事した。2008年株式会社ナターシャに参加し、編集長として「コミックナタリー」を立ち上げた。
3 良い文章とは完読される文章である
意外と見落とされがちですけど、これですよね
文章は完読されてこそ
しかしこれが意外と難しい
本書ではわかりやすくラーメンに例えています
・良い文章=「完食されるラーメン」
・悪い文章=「残されてしまうラーメン」
ではどんな時にラーメンを残すか
・多すぎる
・具が少なくて単調
・食べたい味ではなかった
こんな感じでしょうか
これらを文章に当てはめると
・文章が長すぎる
・繰り返しばかりで飽きる
・求めていない内容
になります
確かにこういうマイナス要素があると残しますよね。そしてそのお店には2度と行きません
ブログでも同じです。読みづらいと判断されたら2度と読んでもらえません
読みづらさなくすことで、自然とよい文章ができ上がります
要するに「完食されるラーメン」つまり「完読される文章」を目指しましょう、がこの本の趣旨です
そのための77のテクニックが本書に書いてあります
4 完読される文章は「事実・ロジック・言葉づかい」でできている
「ロジック」は論理、つまり筋が通ったいい回し
のことです
言葉づかい
↑
ロジック
↑
事実
の順番でできています
事実→ロジック→言葉づかいの順に下から積みあがるイメージです
これを見たときに「おおっなるほど~」と納得しました
このように今まで無意識でやってきたことが、この本では理由と共に分かりやすく解説されています
初心者にはタメになることばかりですね
ホントにありがたい
①事実
ロジックや言葉づかいが完璧でも間違ったことを書いてしまっては記事としては0点です
例
「アイドルグループのコンサートが8月1日に東京ドームで開催される」
がもしも
「アイドルグループのコンサートが12月10日に横アリで開催される」
になっていたらどうでしょうか?大体の人は「ふざけるな」と思うはずです。
日時や場所、内容が事実と違ったらみんな困ってしまいます
1番下の土台の部分なのでしつこいくらいチェックしましょう
②ロジック(論理)
子供の頃にプラモデルをやった人もいると思います
プラモデルは「パーツ」「取説」「完成図」に分かれていて、取説通りに組み立てれば簡単に完成するようにできています
具体的には
・何を伝えるか(完成図)
・何を言いたいのか(パーツ)
・どれから書くか(取説)
をあらかじめ決めておきます
その上で関係のあることを箇条書きで書き出します
書き出したものの順番を入れ替えたり削ったりします
こうすればプラモデルを組み立てるのと同じ感覚で簡単に文章を書くことができます
③言葉づかい
おかしな所がないかチェックする
特に参考になったところを2つ挙げると
・重複チェック
・スピード感のコントロール
があります。ひとつずつ見ていきます
重複チェックの例を挙げると
× ここではジャズの話をします。ジャズではビバップ
以前ではソロがメインではありません
このように、書いているうちに重複するときがあります
一瞬、何が書いてあるかわからないですよね?
少しでも分かりづらいなと読み手に判断されたらすぐに離脱されてしまいます
〇 ここではジャズの話をします。ビバップ以前のジャズ
はソロがメインではありません
これなら重複はなく読みやすいですね
スピード感のコントロールの例を挙げると
その本は7月5日に発売される。(15文字)
その本は7月5日発売。(11文字)
内容は全く同じですが必要な文字数は下の例文の方が少ないです。つまりスピード感の高い文章です
車の運転でもそうですが、状況によってスピードをコントロールするのがセオリーです。
「スピード出せばいいものではない」
確かにいわれてみればその通りですね
ずっとハイスピードだと読んでいる方が疲れてしまいます
速すぎず遅すぎず、読み手に負担をかけない適切なスピードを心掛けたいですね
「重複チェック」と「スピード感のコントロール」
これらは読者の負担を取り除き、読みやすくするためのテクニックです
こういった積み重ねによって、完読される文章に近づいていきます
5 キンドル版はマーカーが引けない
キンドル版はマーカーが引けない仕様になっています
本の内容はとても晴らしかったのでこの1点が残念!
線を引きたい人は紙での購入をおススメします
6 『新しい文章力の教室』【要約・書評】ブロガーはこれ1冊でOK!まとめ
今まで無意識でやってきた部分をを分かりやすくかつ論理的に解説した良書だと感じました
本書の内容をクリアできればかなり読みやすい文章になります。文章を書く上では「読みやすさ」はマストです
完読されるには「読みやすさ」をとことん追求する必要があります
読者の負担を取り除いてあげることで最後まで読まれる文章になります
そのためには書きながら、本に書いてあることを1つずつ覚えていく。あとはその繰り返しです
文章の書き方の本は他にもありますが、ブロガーにはこれ1冊で十分だな、と思います
おわり。またね~
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