「『夢をかなえるゾウ』って本が面白いらしいけどどんな本?」
「有名な本だけどまだ読んでない」
「いまさら感あるけど、あらすじを知りたい」
という方に向けて分かりやすく、あらすじプラス書評を書きます
まあ、簡単にいえば「いかに行動を起こすか」に焦点を当てた、自己啓発書ってところです
『「行動が大事」なのは分かってるんだ、でもそれができないから苦労してるんだ、どうすればいい?』
という人は読んで損のない本です
それではいきます
1 ガネーシャとの出会い
会社の先輩のツテでとある実業家の誕生パーティーに参加した主人公
そこには成功した実業家やプロ野球選手、モデルやアイドルの卵のような綺麗な女性たちがいました
とてもキラキラした華やかな世界・・
自分がみじめでつまらない存在に感じられ、最悪な気分でパーティー会場を後にしました
そして自宅に戻り、目が覚めると腕が4本あるゾウの化け物が目の前に座っていたのであった・・
2 ガネーシャの教え
「お金持ちになりたい」
「有名になりたい」
「ちやほやされたい」
「どうすれば成功できるか」
という煩悩にまみれた主人公
それには行動が不可欠なのは理解しています
でも行動できない
どうすればいい?
そんな時に、ひょんなことがきっかけでガネーシャと出会いました
自称神のガネーシャが「何故か」自分を変えるために、毎日課題を1つずつ出していきます
これらの課題は難しいものではありません
でも1つ1つ課題をクリアするごとに、人生を変えるほどの効果があります
これらの課題の中には「何の意味があるんだろう?」と思うものも混じっています
個人的にいいなと思った具体例を挙げると
①靴をみがく
②食事を腹八分におさえる
③トイレ掃除をする
・・・って自分を変えることと何の関係があんねん!
って思いますよね
ではその理由を一つずつ見ていきましょう
①靴をみがく
「ええか?自分が会社行くときも、営業で外回りするときも、カラオケ行ってバカ騒ぎしてる時も、靴はずっと気張って支えてくれとんのや。そういう自分を支えてくれてるもん、大事にできんやつが成功するかアホ!」
普段使う道具を大事にしなさい、と。まあ確かに大事かも
②食事を腹八分におさえる
「ま、腹八分はささいなことに見えるかも分らんけど、これ、今日からずっとやってみ。食べたいと思ても腹八分で必ずおさえるんや。そうやって自分で自分をコントロールすることが楽しめるようになったら、生活変ってくるで」
ふむふむ、コントロール能力を身に着けるということかな。これも大事かもね
③トイレ掃除をする
「トイレ掃除をする、ちゅうことはやな、1番汚いところを掃除するちゅうことや。そんなもん誰かてやりたないやろ。けどな、人がやりたがらんことをやるからこそ、1番喜ばれるんや。1番人に頼みたいことやから、そこに価値が生まれるんや」
人に喜んでもらえたり、信頼を得られるのであればやる価値アリかも。これも確かに大事かもね
と具体例を3つ挙げました
こういった身の回りのことを、1つ1つちゃんとできるかで決まるんだね
身の回りのことも満足にできない人間が、成功できるわけないからね~
これらのことからガネーシャの課題には、はっきりとした狙いがあることが分かります
テキトーなことばかり言ってる、ぐうたらな神様じゃないってことです
3 それでも変われない?
こうして1つずつ課題をクリアする主人公。しかしある日ガネーシャにはっきり言われました
「自分、このままやと変われへん、思うねん」
言葉を失う主人公。その理由を尋ねると
「ワシが教えてきたこと、実は、自分の本棚に入ってる本に書いてあることなんや」
ガネーシャは本棚から1冊の本を取り出しました
「ほら、例えばここや」
指さした先には、さっきガネーシャに言われて「理解した」ことと、全く同じ内容が書いてありました
「自分、その本に期待してたんや。この本なら僕を変えてくれる」
「だから興奮してたんや。今の自分もそれと同じなんや」
「要するに今の自分はワシに期待しとる。この神様なら自分を変えてくれる。どこか違う所に連れてってくれる」
「ってな。せやろ?」
「まだ何も苦労してへんのに、成功するかもしれへん高揚感で、気持ちようなってもうてんねや」
「そのうち簡単には成功できへんいう現実にぶち当たる」
「こうしてどんどんやる気がなくなっていく。そうやって人は夢を失っていくんやで」
「期待してる限り現実を変える力は持てへんのや」
「期待しているだけ」「知識を頭に入れて分かった気になっているだけ」
ではダメだということです。つまり行動が伴わないとムリです
いや~耳が痛い。私も気を付けます
そう言い終わったガネーシャの体が薄くなり、消えかかって見えました
ガネーシャに残された時間はあとわずか
「ただ、変わる方法がないわけではないで」とガネーシャは言いました
「今までの自分は成長した気になっているだけ。人間が変われるのは行動した時だけや」
「これから最後の課題を出す。これが最後だと思って確実に実行すること」
4 最後の課題
最後の課題1『やらずに後悔していることを今日から始める』
「自分のやりたいことって何や?」
「分かりません」
「なんや自分、やりたいこと分らんのかいな。やりたいことを見つける方法はただ一つ。それは体感することや」
「その中でも自分らがやるべきは『やらずに後悔してること』や」
「今何か一歩踏み出さんと、自分それやらんまま死んでくで」
後悔したまま死ぬ・・背筋が凍る思いがしました。ほとんどの人間は後悔を抱えたまま死んでいきます
それだけは絶対に嫌だ
最後の課題2『サービスとして夢を語る』
やらずに後悔してること・・ありとあらゆる後悔を思い出してみました
そのなかでも1番後悔してるのはやはり建築の仕事です
とはいえ、建築の仕事に就けないわけではありませんでした
親に有名企業への入社を勧められたのもあります
ブランドで仕事を選んでしまいました。突き詰めれば、仕事とは「作業」です
しかも膨大な時間を費やすことになります
仕事で幸せになりたかったら、自分が1番好きな作業を選ばないといけません
どれだけでも続けられる、1番好きな作業を仕事にしないといけません。それが正しい仕事の選び方です
とりあえずやってみる。それでダメならまた元のところに戻ればいいのです
そしてついに進むべき道が決まりました
「その話、誰かにしてみいや」
「自分の夢をどんどん大きくして言ったら、最終的にはみんなを幸せにする夢になるはずなんや」
「自分の中だけで考えるから身勝手な夢になるんや」
「みんなが自分の夢を聞くのが、楽しい思われるのが理想やねん」
「たくさんの人が聞きたい夢いうんは、世の中の人が実現を望んでいるということや」
「そしたらこの夢を実現するのめっちゃ簡単やで。みんなが応援してくれる夢なんやから」
最後の課題3『人の成功をサポートする』
中学生時代からの友人と会って、自分の夢を話してみました
話せば話すほど夢が現実になる気がしました
1番古い友人ということもあって、話を快く真剣に聞いてくれました
しかし話しているうちに、気持ちよくなる自分に気づきました
これでは居酒屋で先輩から聞かされる、自分勝手な語りと同じになってしまいます
そこで、目の前の友人と自分の夢との接点がないか考えました
「どんな家に住みたい?」
そう質問すると友人は勢いよく話はじめました。
「彼が住みたい理想の家」の話をずっと聞かされ、終了することになりました
「相手をどれだけ幸せにできるか、それにどれだけ喜びを見出せるのか」
それこそが成功の秘訣なのです
自分のことばっかり考えているようでは、うまくいかんよね
人に良いことをすると、自分に返ってくるっていうしね。いや~勉強になります
最後の課題4『応募する』
すべての仕事は、何かしら他人の成功をサポートしていることに気づきました
他人の成功をサポートするのが楽しいと思えたら、何をやってもうまくいく気がします
変わるというのは本来地道な作業の積み重ねです
ホントに人生を変えようとしたら、自分の想像を超えた事件が必要になります
その中で一番なのが、誰かに才能を認められることです
そのための方法が「応募する」ことなのです
ちなみに「応募」というのは懸賞ハガキを出すようなものではなく、自分自身をを世の中にアピールすることです
自分の才能が他人に判断されるような状況に身を置くことを「応募」と呼びます
誰かに才能を認められたり褒められたりするとシンプルにうれしい
それに自分の中で何かが変わる気がするよね
最後の課題5『毎日感謝する』
最初は不安もありましたが、「応募」し続けるうちに、少しずつ不安が薄れていきました
気が付いたら、何時間も作業に没頭することもありました
「自分には何か才能がある」「自分にしかできないことがある」それに関してはあきらめてはいけません
生き方は人それぞれ。こうしなければ、みたいなのはありません
何か欲を持ってる状態は、なにか欠けた状態です
何かが欲しいと思えば思うほど、どんどん遠ざかっていきます
そもそも自分が満たされてないと、人を喜ばせることができないわけです
でも満たされてないからこそ、ガネーシャと頑張ってきました
成功したいから頑張ってきたのに、その思いが成功を遠ざけてしまう・・
ならばどうすればいい?
自分の中に足りないと感じるものがあって、そこに何かを埋めるのではありません
自分はすでに満たされている、だから他人の中に足りないものを見つけ、そこに愛を注ぎます
その状態になって初めて、自分が欲しいと思っていたものが、自然な形で手に入ります
感謝の心があって初めて、欲しいものが手に入るのです
5 さよなら
「最後に一つだけ。どうして私の前に現れたのですか?」
「自分、泣いてたやろ?変わりたいとか成功したいとか、そういうことばっか言うてたからな」
「うるさいガキやなーと思ってたら、そのままうつぶせになって寝てまいよって。そしたらそのあと屁こいたんや。二回屁をこいたで。小っさいのと大っきいの」
「いいじゃないですか、オナラくらい!」
「いや、ええんやけど。拍子抜けする間抜けな音でゲラゲラ笑ってもうて」
「さっきまで『成功したい!』『金持ちになりたい!』て叫んどったのに、数秒後にはプス~って」
「もう爆笑やったわ。あんまり笑えたから、ちょっと一緒に遊びたなってもうて。そうしたら急に人恋しくなってもうてん」
「成功だけが人生ではないし、理想の自分をあきらめてしまうのも人生やない」
「ぎょうさん笑って馬鹿みたいに泣いて、死ぬほど幸福な日も笑えるくらい不幸な日も、世界を閉じたくなるような辛い日も、涙が出るくらいの美しい景色も、全部全部自分らが味わえるためにこの世界を作ったんやから」
「世界を楽しんでや、心ゆくまで」
ふわりふわりと揺れながら、ハゲヅラがゆっくりと床に落ちた
6 小説「夢をかなえるゾウ」のかんたん要約。結局○○が大事!!のまとめ
昔一度読んだことがありましたが、ここまで素晴らしい作品だと思いませんでした
成功するために必要なことが、こんなに具体的に書いてある本がほかにあったか?いやない(反語)
この本では結局、行動が大事ってことが言いたかったわけだけど、それをちゃんと理解している人がどれだけいるか・・
下手な自己啓発書に手を出すくらいだったら、この本を読んだ方が良いよ
もちろん読むだけじゃなくて、本に書いてあることを実行しないと、なにも変わらないけどね
学校の教科書にしてもいいくらいの良書
kindleunlimited対象商品なので、利用されているかたは、サクッと読んでみてもよいかもね
というわけでタイトルの「○○が大事!」の中身は「行動」でした~
おわり。またね~
コメント