私自身、数年前からミニマリストとして生活してきました
ただミニマリスト関連の本を読んで勉強するでもなく、何となく「モノ減らしゃミニマリストでしょ」みたいな感じでやってきました
しかしある時にふと思ったのです
「そもそもミニマリストってなんだ??」
ミニマリストを名乗っていながら何も解っていませんでした
初めてミニマリストについて考えたときに
・ミニマリストの定義とは?
・モノを減らしさえすればいいのか?
・モノを減らすことで生活が不便になったら本末転倒では?
こういった疑問が出てきました
そんな時に「ぼくたちに、もうモノは必要ない 増補版」と出会ったのです
著者がとてもユニークな方で、よくわからない例え話がたくさん出てきます
「いやいやいや、それは絶対違うでしょww」
「何が言いたいんだろう??」
とツッコミ所がたくさん出てきます
やたらスティーブ・ジョブスが登場するところも面白いです
ジョブスが好きなんでしょうね、きっと
ミニマリストが何なのかを最短で知りたい、という方が読むとイライラするかもしれません
ミニマリズムが世界に広まったのが2010年頃
日本には数年遅れで入ってきました
モノをたくさん所有するマキシマリストで、酒におぼれる自堕落な生活を送ってきた著者
ミニマリストになったことで「人間らしい」生活が送れるようになり、幸せを感じられるようになりました
こうした時期に出た本ということで、翻訳もされ世界中で読まれました
2024年現在においては特別目新しいことは書いていないかもしれません
ですが最小限のモノとの付き合いを通して、改めて幸せについて考えるというのがこの本のテーマです
・ミニマリズムとは何か?
・幸せとは何か?
をとことん追求した本書は、今でも輝きを失っていません
結論を言えば「ぼくたちに、もうモノは必要ない 増補版」が気になっている人は買ってもよいと思います
旧版との違いは
・ 文章をすっきりと読みやすく改訂
・ 巻頭カラーの4組のミニマリストの「3年後の写真」を追加
・ 「モノを手放す方法最終リスト」に10のルールを追加し、合計80のルールに
・ 文庫版あとがきは「ミニマリズムの後で」
・ 解説はやまさんこと、やまぐちせいこさん
この5つです。買うなら旧版より「ぼくたちに、もうモノは必要ない 増補版」1択です
ではどんな内容なのか具体的に見ていきましょう
1 「ぼくたちに、もうモノは必要ない 増補版」におけるミニマリストの定義
本書でのミニマリストの定義はこうです
・自分に必要なモノがわかっている人
・大事なもののために減らす人
モノを減らすことが目的ではありません
「大事なものを大切にするために必要でないものを減らす」
これがミニマリストの基本的な考え方です
人によって基準が全然違うので「これが絶対的な正解!」みたいなものはありません
その人が心豊かに、快適に過ごせる環境であればよいわけです
モノを減らす競争をしているわけではないし、誰かと比較することに意味はありません
モノをたくさん持っていると、どこに何があるのか把握できていないので、そもそもモノを大事にしようという発想になりません
私自身、ミニマリストになってからモノを大事に扱うようになりました
物持ちがとてもよくなったので余計な出費が激減しました
自分の好きなアイテムに囲まれた生活を送るのはとても楽しいですよ
2 ミニマリストが生まれた理由3つ
本書ではミニマリストが生まれた理由を3つ挙げています
①増えすぎた情報とモノ
スマホを開けばありとあらゆるコンテンツを入手できるようになりました
便利にはなりましたが、現代人が1日に受け取る情報量は昔の人たちの比ではありません
日々多過ぎる情報に接していると、疲れてしまいますよね
SNSをチェックするだけで、疲れてしまう時もあります
情報やモノが増えすぎて減らす必要が出てきました
②モノを持たないで済む、モノとサービスの発展
スマホのおかげで、電話・カメラ・時計・カレンダーなど日常生活で使うものを個別に持たなくてもよくなりました
私も今は時計を持たなくなりました。スマホで十分ですね
あとシェアの文化が広まったことも理由の一つです
③東日本大震災
ため込んできたモノが地震によって凶器になります
所有物に殺されるかもしれないというリスクがでてきました
確かにモノが少なければそういったリスクも少なくなりますよね
地震が起こった時に、倒れてきたモノに押しつぶされそうになる経験を私もしました
もうあんな思いはしたくないです
3つ理由を挙げましたが、今の人は物欲があまりありません
昔の、モノがなくてカツカツだった頃とは前提が違いすぎます
自分に必要な物だけを所有するミニマリズムが広まったのは自然なことです
3 ミニマリストになって気づいたこと
①思った以上に不要なものがたくさんあってびっくりした
モノがどこにどれだけあるか把握していることがミニマリストの条件なので、まだなり切れていなかったのかもしれません
②頭がスッキリする
これはやった人だけがわかるヤツですよね。モノが少ない状態に慣れてしまうと、部屋が散らかったり、モノが多い状態が気持ち悪く感じるようになります
余計なものが目に入らなくなるので、頭がスッキリします
③自分のお気に入りのものに囲まれると気分が上がる
これは大体の人に共感してもらえると思います
厳選された、自分のお気に入りのアイテムに囲まれる楽しさは格別です
4 共感できる部分
①手放すものは写真などデータにする
これは心置きなく捨てるために必要なステップです。これがあるからこそミニマリストはどさどさモノを捨てられます
②ものを減らすことが目的ではない
ミニマリスト初期あるあるですね。快適な環境にするためにモノを減らしているのに、
いつの間にかモノを減らすことが目的になってしまうことがあります
③春夏秋冬一年を通して使わなかったものは処分
これは本当にその通りだと思います。1年を通して使わないものは、今後使うことはほぼありません
私もモノを処分するかどうかの判断に迷ったときに、よく利用する考え方です
④今考えると、必要なモノはすべて持っていた
足りないものばかりに目が行くと気づかないですが、自分に必要なものってそんなに多
くありません
「本当にこれ必要かな?」と考えると、実は必要でない場合が結構あります
ミニマリストになると実感できます
⑤必要なものは買い足せばいい
「後で使うかもしれないから捨てられない」と思っても、あとで買い足せばいいわけです
モノをたくさん持っている人にはあまり理解されない考え方ですが、これがわかっていると安心してモノを捨てられます
5 共感できない部分
①努力をすれば集められるコレクションは、本人の負担になるだけです。本当に貴重なものは誰かが集めてくれて、保存されます。熱意のないコレクションであれば手放そう。
②タオルを全て手放して、手ぬぐいに変えてみよう。多用途に使えるし、乾燥が速い。バスタオルがないと洗濯物も少なくて済む
③限定suikaの機能は普通のsuikaと同じ。ほとんどの人にとってこの限定suikaは必要なものではなく、欲しいものだったのではないでしょうか。
共感できない部分3つ見ていきましたが、ミニマリストの極端な合理化にはついていけない部分はありますね
人によって基準が全然違うので仕方ないですが、ここまでやろうとは思わないです
それに、体拭くのに手ぬぐいはイヤですね。ふかふかなタオルで拭きたいです、私は
6 まとめ「ぼくたちに、もうモノは必要ない 増補版」は買うべき?旧版との違いを解説
旧版との違いは
・ 文章をすっきりと読みやすく改訂
・ 巻頭カラーの4組のミニマリストの「3年後の写真」を追加
・ 「モノを手放す方法最終リスト」に10のルールを追加し、合計80のルールに
・ 文庫版あとがきは「ミニマリズムの後で」
・ 解説はやまさんこと、やまぐちせいこさん
この5つです
買うなら旧版よりも「ぼくたちに、もうモノは必要ない 増補版」1択です
冒頭でも述べたように
・ミニマリズムとは何か?
・幸せとは何か?
について深く掘り下げた本書はミニマリストの本質を知るうえでとても役立ちます
ミニマリストについて知りたい初心者は勿論、ミニマリスト歴何年という人にもとても参考になります
結局モノを減らす理由は、一言でいえば「幸せになるため」です
自分なりのやり方で幸せを追求する、これがミニマリズムの本質です
テクニックだけでなく、ミニマリストの本質を知りたい人に特におススメしたい1冊です
おわり。またね~
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