「速読ってホントにできるのかな?」
できたら便利だけどなんか胡散臭そう・・私もはじめはそう思っていました
速読本を読んで実践していた時期もありました
ただある時、内容が全く頭に入っていないことに気づいたのです
「あれ?さっきの本、何が書いてあったっけ??」
ほんの数分前に完読した本の中身が全く思い出せない・・
「もしかしてボケたのか~?」
「いやいやいやいや、まさかね」
さすがにこれは何かおかしいなと思っていろいろ調べました
すると速読には落とし穴があることに気づいたのです。その落とし穴とは一体何なのか?
私自身の体験をもとに解説しながら、速読に手を出すべきか否か、私なりの視点で書こうと思います
1結論:怪しい速読とまともな速読がある。「フォーカスリーディング」で読もう!
いろいろな速読がありますが
・右脳系
・潜在意識系
・超高速で読みながら完璧に理解・記憶する系
これらに当てはまる速読は大体インチキです
でも大体の速読教室はこういった効果を謳っていますよね
ということは大体の速読はインチキということです
むしろ上記に当てはまらない速読法を見つける方が大変です
私の知る限りではまともな速読は「フォーカスリーディング」だけです
「フォーカスリーディング」は目新しいことが書いてある速読法ではありません
目的をはっきりさせて、メリハリのある当たり前の読書をしましょう、というものです
2代表的な速読の種類3つとその効果
速読にはいろいろな種類がありますが大きく分けてこの3つがあります
①フォトリーディング
②パク式
③ジョイント式
ひとつずつ見てみましょう
①フォトリーディング
「なんか聞いたことあるかも!」
という方も多いのではないでしょうか
フォトリーディングは写真を撮るように本の情報を脳に送り込む速読術です
5つのステップに分かれていて、
1準備
2予習
3フォトリーディング
4復習
5活性化
があります
凄そうなステップが沢山あってビックリしますね
要は知りたいことをピンポイントで本の中から探すための読み方です
なので内容理解のための速読法ではありません
小説など全体を理解したいときには不向きです
本の中で「特殊な目の使い方」とか「〇〇学習モード」などマニアックなことが書いてあって、第一印象は
「なんだこれ?」
「・・何かの修行??」
でした
書籍を購入してマスターしようとしましたがムリでした。できる気が1ミリもしませんでした
高額のセミナーがありますが
ほとんどの人がマスターできません
それってどうなの?
フォトリーディングの実力がホンモノなのか調査するため、研究者がフォトリーダーを集めてテストしました
その結果、普通の読み方より時間がかかった上に理解度が大幅に低下しました
読んだ気になっているだけ。ということでフォトリーディングの効果は否定されました
そりゃそうですよね。写真を撮るように本の情報を脳に送り込むなんて一般人にできるわけないもの
②パク式
内容理解は置いておいてとにかく早く読む速読法です
早く読み続けるうちに内容が理解できるようになるという主張です
「ホントかな?」「順番逆じゃない?」
と感じました
これも実践したことがありますが、できませんでした
読んでいる時はすごいスピードで理解した気になります
でも後で思い出そうとしても何も出てきません
これも読んだ気になっているだけです
研究者によるテストの結果、何年も取り組んだ人でさえ理解度は低く、割に合わないと結論付けられました
③ジョイント式
高速道路から出るときの一時的なスピード感の狂いの仕組みを利用した速読法です
本を高速でめくったり、モニターに高速表示される文章を見た後は読書スピードが上がります
これも実践したことがあります
確かに直後は読書スピードが上がるので
「おおっすごいな~」
「メチャクチャ速くなってる!」
となりました
ですが時間がたつと元に戻ってしまいます
一時的なものなのであまり意味がありません
これも効果を否定されました
3速読はできないことが科学的に証明された
代表的な速読を3つ挙げましたが、どれも主張するほどの効果がないと結論が出ました
ではなぜか?
読むスピードと理解はトレードオフの関係にあるからです
トレードオフというのは同時に成立しない
関係のことです
つまり
・読むスピードを優先させると理解が得られない
・理解を優先させるとスピードが得られない
それはそうですよね
頭の処理スピードはそのままなのに、読むスピードをいきなり何倍も上げて理解できるわけありません
これが速読の落とし穴です
では速読はあきらめるしかないのか?
実は1つだけあります
それは「フォーカスリーディング」です
4「フォーカスリーディング」がおススメ
私の知る限りでは「フォーカスリーディング」が一番使い勝手のいい速読法です
といってもほかの速読法にはないすごい奥義が書かれているわけではありません
解るところは早く、そうでない所はゆっくり読む
つまりメリハリのある読み方をしようという速読術です
「フォーカスリーディング」の特徴
①丹田呼吸法でリラックスした集中状態を作る
②視野を緩めることで処理能力を上げる
③目的によって読み方を変える
順番に見ていきます
①丹田呼吸法でリラックスした集中状態を作る
丹田呼吸法というと何だか難しそうですよね
丹田の位置は、おへその下3~5cmあたりです
丹田を意識しながら呼吸するだけなので実は簡単です
ゆっくりと呼吸を整え、呼吸を感じ続けると脳の状態を変えることができます
これを「ステートチェンジ」といいます
これにより読書に適した、リラックスした集中状態を作ることができます
実際にやってみると、スーッと心が鎮まり集中力が増した不思議な感覚になります
この状態を覚えておくと、いざというときに役立ちます
これを行ったうえで理解に応じて読むスピードをコントロールしようという考え方です
②視野を緩めることで処理能力を上げる
何かをしっかり見ようとすると、余計なところに力が入りがちです
でもそれだと処理能力が下がってしまいます
スポーツでも力を抜いてリラックスした方がパフォーマンスが上がりますよね
それと同じです
リラックスってやっぱ大事なんですね
③目的によって読み方を変える
本来何か目的があって本を読んでいるはずです
でもなぜか読書になると、読書自体が目的になってしまう人が大勢います
目的がはっきりしていないから内容が頭に入らない
・・これって時間の無駄ですよね
読書には明確な目標設定がマストです
・何のためにこの本を読むのか
・この本から何の知識を得たいのか
この2つをはっきりさせるだけでも読書のクオリティが飛躍的に上がります
その上で理解に応じて読むスピードをコントロールしてメリハリのある読書をしましょう
5速読ってうさんくさい?「フォーカスリーディング」がおススメ!!
のまとめ
「フォーカスリーディング」で処理量を上げそのうえでメリハリのある読み方をすれば、より良い読書スタイルが手に入ります
ここまで読んだ人は気づいているかもしれませんが「フォーカスリーディング」は特別な読み方ではありません
普段から読書している人は無意識にやっていることです
速く読もうとして内容理解がおろそかになっては本末転倒です
最初の方でも書きましたが
・右脳系
・潜在意識系
・超高速で読みながら完璧に理解・記憶する系
は大体インチキです
「なーんかおかしなことを言ってるな~」
と思ったら疑ってみましょう
こういった情報に踊らされることなく、地に足の着いた読書法で快適な読書生活を手に入れましょう
おわり。またね~
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